見てわかるビジネスマナー集
見てわかるビジネスマナー集

ビジネスマナーは、会社で定められたルールほど厳格なものではありませんが、人を思いやり、不快感を与えないことで、社内外の人たちと円滑なコミュニケーションをとるためには欠かせないものとなっています。人を思いやったり気遣ったりするような、相手の気持ちを推し量ることは、多くの知的障害や自閉症の人たちにとって容易なことではありません。
- 本書は、知的障害や自閉症の人たちに、ある程度のビジネスマナーを身につけてもらうための手引書として作成しました。就労支援の現場で活躍する執筆者が、普段の支援の中でぶつかったさまざまな事例から、多くの自閉症や知的障害の人たちがつまづきやすいビジネスマナーを項目別にまとめてあります。各項目の大切さを強調するために、それぞれ「正しいマナー」と「マナー違反」を対比し、理解を助けるためのイラストを掲載しています。項目の最後にはチェックリストを設け、正しいビジネスマナーを確認することができます。
- 就労支援にかかわる教育分野や福祉分野の専門家の方、就労先の企業の障害者雇用を担当する方にとって、現場ですぐに活用できる内容です。
- 編著
- 「見てわかるビジネスマナー集」編集企画プロジェクト
- 発行
- ジアース教育新社
- 協力
- 財団法人 明治安田こころの健康財団
- 発行日
- 2008年12月24日
- ページ数
- A4変形判/104ページ(2色印刷)
- 定価
- 1,500円
ご購入方法
ジアース教育新社(電話 03-5282-7183)および書店で直接お求めください。
目次
第1章 ビジネスマナー集
- 面接の前に準備しておくこと ~リクルート時のマナー~
- 1)会社見学の心得
- 2)基本的な服装(1)
- 3)基本的な服装(2)
- 4)靴に慣れておく
- 5)面接時の態度
- 6)就職希望の動機を伝える
- 〔コラム〕「働く」生活と日常生活の基本
- 働きはじめてから気をつけること ~職場における基本的マナー~
- 1)通勤の服装
- 2)仕事中の服装
- 3)身だしなみ
- 4)通勤時の持ち物
- 5)出勤
- 6)あいさつ
- 7)机や作業台の整理・整頓
- 8)通勤途中の緊急時連絡
- 9)ドアの開け方
- 10)言葉づかいの基本
- 11)つかってはいけない言葉
- 12)人と話をするときの態度
- 13)アドバイスを受けたことは忘れない
- 14)休憩時間の過ごし方
- 15)トイレのつかい方
- 16)休暇のとり方
- 〔コラム〕「約束ごと」は守りましょう
- ワンステップ上のマナーを身につける ~応用編~
- 1)書類の渡し方
- 2)人に頼みごとをする
- 3)人から指示を受ける
- 4)感謝の気持ちを伝える
- 5)注意されたとき、怒られたとき
- 6)アフターファイブの付き合い
- 7)異性との関係
- 8)名刺の交換
- 9)電話への対応
- 10)来客への対応
- 私のマナーブック ―ノウハウ手帳づくりのすすめ―
- 〔コラム〕支援者の方へ「マナーを身に付ける動機について」
第2章 ビジネスマナーを身につけるために ―学校や施設、職場、家庭での対応―
- 具体的な指導・練習方法について
- 同じミスを繰り返さないための手立て
- 混乱した状況が起きてしまったときの対応
第3章 <資料編>
- 就労支援の実際と今後の方向性
- 障害者雇用に関わる制度
- 企業の障害者雇用への支援
- 特別支援教育と就労支援
- 「見てわかるビジネスマナー集」編集企画プロジェクトおよび執筆分担
明治安田こころの健康財団とはもっと詳しく

1965年の設立当初より、発達に支援を必要としているお子さんへの療育・相談、子どもの抱える心理的な問題の相談、教育や福祉、医療に関わる専門家の育成、子どもの精神保健や福祉の分野への研究助成等の事業を行っています。